投資をして見えてきた、ひとつのこと
僕は子供の頃から、投資に対して興味があり、両親が持っていた株の本をコッソリと読んでいました。
株という、お金を稼ぐ事ができるツールに興味があったからです。
しかし、結局株を実際に買うことはありませんでした。
当時、インターネットはあまり普及していなかっただけでなく、月々のお小遣いが500円だった僕には、資金がなかったからです。
それから20年程の年月がたったころ、ぼくは初めて株を買うことになります。
本当に株を買う気があれば、もっと早くに株を買う事ができていました。
証券口座の作成や、入金も、初めて株を購入する一年以上前から済ませてあったからです。
それでも、なぜ、一年以上もかかってしまったのか。
それは、お金を失うリスクを負う事が怖かったからです。
お金を失うかもしれないという可能性が、足枷になっていました。
僕は、このリスクを負う事に、恐怖心をもっていたのです。
よく、「日本人は投資をしない」という話を聞きます。
手にしたお金は、すぐさま預金してしまうと。
これは、子供の頃からの教えなので、刷り込まれているからかということは、分かります。
貯金しなさい。無駄遣いはダメ。
僕もよく言われました。
僕の周りには、株式投資をしている人は、(知っている限りだと)いません。
それは、そういう事なのかと、思います。
しかし、パチンコをする人は結構いるのです。
お金を掛けて、お金を手にするという点では、同じなんですけどね。
それは、始められる金額が少ないからだと思います。
そこらへんから、見えてきたものがあります。
それは、日本人はリスクをとる事が嫌いなんだな、ということです。
でも、みんなお金は大好きです。
お金が嫌いという人は、まずいないでしょう。
世の中には、投資で一発当て億万長者になった方がいます。
そういう人たちは、あまり良い印象を持たれることはありません。
なぜでしょう。
それは、楽して金を稼いでいる、と思われているからです。
たしかに、サラリーマンをして、いろんな嫌な思いをしながら、どうにかこうにか給料を貰っているなか、何もしないで大金を得て、人生を楽しでいる人がいると思うと、納得いかないですね。
でも、大金を得られた人は、大金を得るためにお金をかけています。
もしかしたら、失うかもしれない大金を。
大金を失うかもしれないというリスクをレバレッジにして、大金を得ているわけですから、別に楽をしてないんですよね。
この感覚、経営をしている人なら、分かるんじゃないかなと思います。
会社の経営効率を上げるために、設備投資をする。新たに人材を雇う。新社屋を建てる。
これは全て、お金を得るための投資ですね。
雇われのサラリーマンが多い日本だから、投資で一発当ててる人が、羨ましく思えてしまうのでしょう。
日本人は、リスクをとることを嫌う人が多いということが見えてきました。
リスクって、変化する、ということにも繋がる気がしてきました。
おわり