聲の形を鑑賞し、感じた気持ち悪さを話したい
8月25日に地上波にて映画「聲の形」が放送された。
以前から話題に上がることが多かったこの作品。マンガも結局読んでいなかったので、当日の用事をすべて済ませのんびりと鑑賞しました。
月
とにかくいい話で、不覚にも泣いてしまった。
主人公の石田君にガッツリ感情移入してしまったからだ。
ここでザックリと物語の流れを紹介しておく。
主人公の石田将也(右)はヒロインの西宮硝子(左)に対し、罪悪感を持っている。
小学校時代、硝子に対しヒドイいじめを行っていたからだ。
そして、それが原因で自身もいじめの標的となる。
時は流れ高校生になり、石田は硝子と再開し、恋をする。
という話。
恋愛ストーリーなので、石田と硝子の恋愛が描かれる。
当然すんなりと恋が成就するわけでもないし、三角関係のようなドラマもある。
愛憎劇とか、すったもんだがあるわけではないのだが。
まだ鑑賞していない人は、9月2日に再度放送されるのでぜひ見てほしい。
で、ここからが今回の本題。
あまり本作に関係の無い話なので、ネタバレには(たぶん)ならない。
聲の形を観て感じた、気持ち悪さについてだ。
聲の形という作品には、恋愛マンガにおける鉄板である、「親友」キャラクターが登場する。
それが、このキャラクター。
永束友宏である。
彼、すごくいいやつである。
主人公の石田が苦しんでいるとき、悲しんでいるとき本当の意味で「側に寄り添うことのできる」親友なのだ。
石田に何かがあったとき、涙を流して心配するような男なのだ。
僕自身、永束君のことは大好きだ。
めちゃくちゃナイスガイで、愛嬌もある。
こんなやつが友達だったら、なんていいことだろう。
そう思う。
しかし。
彼が、硝子と付き合う流れになることを想像したら、何とも言えない気持ち悪さがこみ上げてきた。
いや、これはキャラクターであり、僕の触れることが出来ない次元にあることなので、何を言っているんだという感じなのだが。
とにかくこう、気持ち悪さがこみ上げてきたのだ。
永束君と硝子が付き合う?
手をつないでいる。
キスまで!?
あんなことまでーーーー!?!?
と発狂しそうになる。
いや、永束君はいいやつだし、親友だ。
親友の幸せは願わねばならぬ。
だから、永束君と硝子が良いならば良いことなのだ。
そう思うべきなのに、そう思うことが出来ない。
主人公に比べ、永束君はお世辞にもカッコいいビジュアルをしているとは言えない。
よく言って可愛い。
正直言うとブサイク。
だから僕の心が感情移入を許さないのか・・・
ストーリー的に、感情移入できないだけなのか。
僕のちっぽけなプライドが、作品の別な見方を邪魔している。
まだ僕の中にもあるような気がしている。
そういうストーリーというわけでもないのに、勝手に想像して気持ち悪くなってた。
まあ、こういうのは僕の恋愛マンガあるあるで。
僕には心にやさしい平和なストーリーをください。
NTRとか、胸糞展開は勘弁してほしい。
でも、不思議なものでとても興奮することもあって。
人間とは不思議な生き物であるなと思った所存です(まる
今回のエントリーは、感想ではない。
僕の中に潜む、感情のあぶり出しでした。
作品はとてもいいものなので、視聴しましょう。
おわり