ナンパオトコは猛虎の夢を見るか?

尊大な羞恥心と臆病な自尊心。人喰い虎と成り果てた男の物語。果たして、人に戻れるのでしょうか。

思った事のはなし

僕は対人関係が苦手だ。

 

それは、ナンパを始めた時から変わっていない。

 

ナンパを始めたきっかけは、対人関係を上手くこなす事が出来るようになりたいと思ったからだった。

 

当然、女性と仲良くなりたいという思いはあったのだけれど、始めた根本は、対人関係に慣れたいというものだ。

 

人との距離感をつかむ事が出来ない僕は、なかなか結果を出す事が出来ないし、対人関係も上手くなったという実感もない。

 

僕はよく、「よそよそしい」とか、「他人行儀な感じがする」、「もっとフレンドリーにすればいいのに」と言われる事がある。

 

僕としては十分に距離を詰めているつもりなのだけれど、相手からすれば、そうではないようだ。

 

かといって、距離を自分が考える以上に詰めた場合、今度は近すぎると、疎まれるのではと怖くなる。

 

周りを見ると、そんなに距離を詰めて大丈夫??絶対嫌われるよ。と思うような対人関係をしている人がいる。

 

でも、何故か、そういう人は、上手く人と仲良くなれているのだ。

 

ナンパでも、そんなにグイグイ行っちゃっていいの!?なんて思って見ていても、案外良い関係になったりすることもある。

 

 

今まで人との付き合いをサボってきていたツケが返ってきたのだな。

 

「普通の人」が生きてきた中で、人と関わり、傷付け傷付きあってきた中で、養ってきた距離感を僕はまだ持っていない。

 

これは、空白の時間を埋めるための行為。

貯めた負債は返さなくてはならない。

 

「普通の人」が、かけてきた時間を、何倍にも凝縮して、取り戻していく。

 

傷付くために、声をかけ続ける。

 

そんなわけで、しばらくは、傷付き続けることになりそうです。