ナンパオトコは猛虎の夢を見るか?

尊大な羞恥心と臆病な自尊心。人喰い虎と成り果てた男の物語。果たして、人に戻れるのでしょうか。

こんなこともありました

こんばんは。

 

今日は、こんなこともあったなー、と思い出した出来事があったので、ブログに残そうと思います。

あらかじめ断っておきますが、大した山場はなく、オチもありません。 そんな出来事があったなというような、ただの記録です。

 

 

ある日の夜。 僕は、寒空の中、ナンパをしに街に繰り出していました。

 

「今日はどんな出会いがあるのだろうか・・・」とワクワクしながら街を徘徊していました。

「すいませーん!」

「こんばんはー」

「そのコート、山賊みたいですね!」

 

僕は、仲良くなりたいなーと感じた女性に声をかけ続けていました。

 

声をかけ始めて20分くらい経過した頃。 あれは、確か、大きな横断歩道を渡ろうとした時だったと思います。

僕のすごくタイプの女性とすれ違いました。

メチャ美人です。

思わずなんて声をかけようかと悩んでしまいましたが、当たって砕けろ!と、すぐさま引き返し、彼女の後を追いました。

 

「すいませーん!」

「はい?」

 

振り向く彼女。 近くで見ても、想像以上の美人に、一瞬顔が引きつりました。

 

 

でも、せっかく声をかけたんだ。

 

僕は勇気を持って、一歩踏み出しました。

「カクカク、しかじか・・・一緒に飲んでくれませんか?」

「・・・すいません、これから用事があって、行かなくてい行かなくてはいけないのです。」

 

終わったか・・・ と、いつもなら、あんまりしつこくするのは、自分の好みではないのですが、今回は逃したくない!

ここで粘らねば!

 

「そうですか。じゃあ、用事が終わったら飲みに行きましょう!」

「でも、何時に終わるか分かりませんよ?」

 

お、これは・・・?

 

「いいですよ。僕も、時間になったら帰りますし。LINE教えてください。」

「あんあり返さないですけど、いいですか?」

「スタンプくらい返してください!笑」

「ふふっ。分かりません笑」 で、ラインを教えてもらいました。

 

・・・LINE交換中

 

「まなか、さんですね?」

「はい」

「僕は、大河って言います」

「よろしくお願いします。」

 

ぶっちゃけ、この時点で、僕はもう満足で、帰っちゃおうかなーとも思っていました。

この日の連絡はないんだろうなーと思っていたからです。

 

好みの女性と、出会うことができる。

僕は、ナンパの醍醐味を、この時十分に楽しむことができていました。

 

 

休憩がてら、バーで飲んでいた時、突然携帯が鳴り出しました。

 

何事だ?と思って、携帯を見ると・・・

 

「まなかさんだ・・・マジか、なんだ?」 と思いつつ、恐る恐る電話に出ました。

 

「もしもし、まなかです。」

「もしもし」

「用事が終わったんで、これから飲みますか?終電では帰りますけど」

「・・・行きましょう!」

 

今思えば、自分からオファーしておいて、この反応は無かったかなと。

 

まさか相手から連絡が来るなんて思ってなかったんですもん。

 

「では、合流しましょう」

 

ということで、彼女と合流することになりました。

 

「お疲れ様です」

僕と、彼女は、近くにあった居酒屋さんで、飲むことになりました。

事前に近くの居酒屋さんをリサーチしていればスムーズに店に入れたのですが、たまたま入った店がいい感じだったのが、不幸中の幸いでした。

 

「用事って、何してたんですか?」

「ちょっとした、買い物です」

 

僕は彼女と世間話を楽しんでいました。 しかし、終電までは1時間しかない。

とりあえず、話を盛り上げようと頑張りました。

 

相手の趣味のことや、好きなこと、恋人のこと。

 

それでも相手の食い付きを上げることが出来ず、タイムアップ。

 

駅まで彼女を見送りました。

 

 

その後、ラインを送ってみても、連絡が返ってくることはありませんでした。

 

 

おわり